夏休みの算数

 

     

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「出来る限り優しくする。」

そう言われても…

「ん、哉多、こんないきなり、止めて、んんっ、」

哉多の部屋に入った時点で、こうなってもいいって思っているって見なされたのだろうか。

確かにキスだって、その先だって好きな人と、特に初めてだったら尚更そうでありたい。

でも、哉多は…

毎日一緒に帰るくらいなのだから、わたしのことも好きなのかもしれない、けれど一番はやっぱり歌乃子。

駄目だ、だんだん色々な事が考えられなくなっている。

このまま流されてしまえば…

セックスしたいという哉多の望みは叶う。

わたしだって、こんなに好きな哉多とすることに後悔はない。

だったら、、、

いいんじゃないだろうか。

うん、流されてしまうのがいいのかもしれない。

この部屋に入った時点で間違えがおきてくれることを望んでいなかったと言えば嘘になる。

そうだ、高校三年間の最大の思い出を18歳の誕生日に作ってしまえばいい。

この先なんて分からない。でも、いつか振り返った時に、初めては高校3年の時に一番好きだった人と、と言えるようになるのだから。


「女の子のおっぱいってこんなに柔らかいんだ。」

「やっ、やめて、」

「無理だよ。こんなに可愛くて、キレイで、魅力的なものを。こうやって掴んで、めちゃくちゃになるくらい揉みたくなるのが、良く分かる。そして、口に入れたくなるのも。」

「やぁ、そんなにしない、あん、あっ、おかしくなっちゃう、ああん、そんなに強く引っ張ったり、ん、吸わないで、」

服やブラはこんなに簡単に脱がされてしまうものなんだ。ううん、わたし、抵抗らしい抵抗なんて、何もしていない。

きっと、脱がされ易いようにしている。だって、こんなことされて恥ずかしいのに、…気持ちいい。

口からは止めてって言葉がでているのに、ホントはもっとして欲しい。

体はえっちだ。

このえっちは哉多から伝染したのか、それともわたしの中にあるものなのか。

わたしの中なら、哉多に伝染するのだろうか。


「ああ、哉多ぁ、止めて、体が熱くなる。」

「熱いんじゃない、感じてるんだよ。見てごらん、乳首、こんなにたってる。」

「いやぁ、そんなに強くつねらないで、」

「可愛いよ。初めて男に甘噛みされたばかりの乳首、とっても。それにこの白くて柔らかいおっぱい自体も。思ったより、大きくて、ちょっとびっくりしたけど。サイズ、教えて。」

哉多もこんなことを言うんだ。それに、思ったよりって…

「わたしの、胸、想像してたの?」

「男だからね。とても口に出来ないような想像もしたよ。SMチックに痛めつけるとか。」

こんなに一緒にいたのに、初めて見る哉多の表情に体がざわつく。えっちなことを言われているのに、まるで暗示にかけられているかのように、普通に聞こえるし。

だから哉多の目を見て素直に答えた。


「E65。」

「へえ、これがE65のおっぱいなんだ。ホントに柔らかくて、さわり心地が良くて、何より、美味しい。」

「あん、や、」

再び哉多が、音を立てて胸に吸い付いたり、乳首を噛んだりしてきた。

「あっ、んん、哉多ぁ、やぁ、恥ずかしいのに、こんなの駄目なのに、ああ、いいの、体が…、えっ、そこは、あん、」

こんなことが、こんなに気持ちいいなんて、思わず哉多に言ってしまうくらい。

でも、もっといけないことなのに、もっと気持ちいいことが起こってしまった。

いつこんなに脱がされてしまったんだろう。哉多の指がわたしの中で動いている。

「あ、、哉多、変なの、さっきより、体が、可笑しいの、もう、」

「おかしくないよ、すごくいやらしくて、キレイだ。いつもの朱莉からは想像できないくらい。ゾクゾクするくらいエロい。うっ、ごめん、我慢出来ない…出すよ、ううっ、」


胸から顔をあげた哉多の表情は辛そうだった。なのに、とってもキレイ。男の子にキレイはおかしいのに、不思議な魅力を放っていて引き寄せられてしまう。

「ゴメン、こんなのいきなり見せて。うっ、でも、もう、抑えようがない。」

わたしの上で、左手と足で体をささえ、屈み気味になりながら哉多が自慰をしている。

本当にキレイ。

「哉多…欲しい。哉多が欲しい。」

「ゴメン、これは駄目だよ。ゴムつけてないし、朱莉に優しくできないやつだから。俺、今、余裕も何もない。うっ、出る、出すよ。」


こんな白なんだ。白くて溶け出したゼリーのようなものがわたしのあそこ付近に浴びせられた。

なんだろ、哉多の所有物になれたような気がする。

拭き取ってくれているんだろうけど、まるで体にしみこまされているような錯覚すら覚える。

でも、もっと簡単に体に含む方法があるのを知っている。

「哉多、どうしたらいいか良く分からないけど、フェラチオ、させて。教えて。」

「無理しなくていい。」

「自分で拭かないで。教えて、ちゃんと舐めとるから。」

「…じゃあ、まず、」


美味しいものじゃないとは聞いていたけど、哉多のだと思うと嫌じゃなかった。

「もういいよ。嫌じゃなかった?」

「ううん、それよりちゃんと出来た?」

「出来てた。だからもうこんなだし。」

「良かった。ありがとう、ちゃんと教えてくれて。」

「なあ、女の子はこれくわえている時って、どんな?」

「どんなって聞かれても。」

「興奮するとか、」

「最初はびっくりした。口の中で結構動いたから。歯をあてないように言われたから、緊張したし。」

「緊張だけ?」

「ううん、不思議な感覚があった。口を通して男の子の大切なものと一体化しているような。だって舌でなぞると哉多の体がそれに反応するんだもん。」

「舐められるの、すごく良かった。女の子に舐めてもらうのって、勿論、俺も初めてだから。」

「なんかね、哉多の快楽をわたしの口がコントロールしているみたいで…、途中から、変な気持ちになった。これもきっと興奮なのかな。ううっ、あっ、」

「ホントだ。トロトロ。朱莉、もっと、深い所で、お互いの快楽をコントロールし合おう。」

「それって、」

「入れるってこと。ゴムつけるから少し待ってて。もっと気持ち良くなろう。」


哉多はごそごそとゴムをつけると小声で「入れるから、力抜いて」とだけ言った。

他の言葉も言ったのかもしれない。けど、わたしがちゃんと聞いたのはその言葉まで。

後は、最初は痛かったけど、何だかえっちな感じの気持ち良さが何度も来て泣いていた。


「痛かった?」

「うん。」

体が痛かったのは少しだけ。でも、心がこれからずっと痛む気がした。だから思わず『うん』という返事がでてしまったのかも知れない。

「ごめん。」

「ううん、ちがうの。そんなことなかった。痛かったのは最初だけ。ぼーとしちゃって、返事間違えちゃった。あっ、やだ、そんなとこ。」

「でも、ちゃんと拭かないと。見て、朱莉、俺で女になった。」

「もともと女だけど。」

「違う、男を知ってる女にこれでなった。処女膜削れた証、付いてる。」

「えっちだよ、その言い方。」

「本当のことだろう。誕生日おめでとう。」


哉多は軽く唇にキスをしてくれた。食事とセックスが哉多からのプレゼント。

わたしからは、体を差し出すこと。なんてうまく出来たプレゼント交換なんだろう。

セックスという事実だけではなく、わたしは処女消失を大好きな哉多で出来た。

哉多だって童貞をご卒業。

ついでにお互い、性的興奮と気持ち良さも覚えることが出来た。

「か、なた、」

「そんなエロい顔されたら、」

更に2回、し終わった時には体は今までのわたしのものとは全くと言っていいほど違うものになった気がした。



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